身内の看病と葬儀やらで、更新が途絶えていました。
少し、落ち着いたので、英語絵本のご紹介を続けたいと思います。

Nowhere Hair: Explain Cancer and Hair Loss to Kids
ペーパーバック – 2014/12/15 Sue Glader (著) amazon.co.jp



ということで、少し重い話題ですが、
この本の題名は「Nowhere Hair: Explains your cancer and chemo to your kids」

そう、ガンと化学療法について教えてくれる、子ども向けの絵本です。

I want to know where Mommy has lost all of her hair.
Where did it go?
I’ve looked, you know.
And it’s not anywhere.

ママの髪の毛は全部どこに行っちゃったのか知りたいの。
どこに行ったんだろう?
もちろん、探したのよ。
でもどこにもないの。

小さな女の子が、ママに対して純粋な疑問を抱きます。
自分が病気であることを子どもに説明しなければならないのはとても辛いこと。
できれば病気でないようにふるまいたいけれど、髪の毛がなくなって自分の見た目が変わってしまったら、子どもだって不安になるだろうし、説明しなくてはならないですよね。

実はこの絵本、著者のSue Gladerさんが33歳の時に乳がんと診断された体験をもとに描いた作品なのです。

子どもにどう説明しようか悩んだ末に詩を書き、そしてそれにあう、パワフルでエレガントでかつクールがイラストを描く、完璧なオランダのイラストレーターを見つけて、この絵本が誕生しました。

中身は、こんな可愛いらしいイラストです。


(画像:Amazon.com Look inseide http://a.co/5ViDtmv 2017/10/2)

↓↓↓この絵本について語る著者の動画。

こちらでも紹介されています。
Anti Cancer Club“Nowhere Hair” Author, Sue Glader

化学療法がどんなものなのか、ガンや髪の毛がなくなることは誰のせいでもない、など、こどものガンに対する理解を助け、不安を和らげてくれる絵本になっています。
Amazon.comのレビューを見ると、自身や家族がガンを患っている人が多く、この本のおかげで、髪の毛がなくなったことを説明できた、または治療の前に、これから何が起きるのか、子どもに心の準備をさせてあげられた、などのコメントで、5ツ星中、4.8点を獲得しています。

日本では2人に1人がガンになる時代。
必要に迫られて読むことがないほうが幸せですが、そうでなくても、いつか読んであげたい本ですね。


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