桜が開花しましたね♪
関東は4月に入ってからが満開の模様 🙂
桜の絵本を探していたら、「classic Japanese tale」と書かれた本を見つけました。
でも、知ってるお話かと思いきや、私は存じ上げず…

おじいさんの頭から桜の木が生えちゃう奇妙なお話、知ってますか?

Under the Cherry Blossom Tree: An Old Japanese Tale
ハードカバー – 1997/4/4 ペーパーバック – 2005/5/31 Allen Say (著) amazon.co.jp



春がきて、村人が桜の下で、飲んで食べて踊ったりと、楽しいお花見をしていたら、意地悪な地主も外に出てきて桜の下に一人で座り、サクランボを食べながら、こう言うの。「踊りなんか踊って何が楽しんだ、まるで子どもみたいじゃないか」って。

Then, quite by accident, he swallowed a cherry pit. His face turned orange, blue, and purple. The cherry pit traveled around and around inside his body until it reached the top of his head, and there it stayed.

※cherry pit=サクランボの種

そんな文句ばっかり言ってたら、ふとした拍子に、おじいさん、食べていた途中のサクランボの種を飲み込んじゃった!そして、サクランボの種はおじいさんの体の中をぐるぐると周って、最終的に頭のてっぺんに落ち着いて…

そう、そこで、根を張っちゃうんです…(笑)
翌日には頭のてっぺんから木が生えてきて、植物が育つ季節にあいまって、どんどん木は育ち、お花見ができちゃうほどの大きさに。
もちろん村人も大騒ぎで、どうも頭の上でお花見をしちゃうみたい(どんな設定なんだろう…笑)。

全てが煩わしくなった、おじいさんは、この桜の木を引っこ抜こうとしますが、引っこ抜いたら引っこ抜いたで、そのくぼみに池ができて、今度は村人が魚釣りをするように…。釣り針を顔に引っ掛けられたおじいさんは、怒り爆発でとうとう…!?

てっきり、子どもが読むお話かと思いきや、よくよく見ると、このお話、落語で「頭山」もしくは「さくらんぼ」として楽しまれているお話だそうで…。
落語を英語で読むって、ちょっと面白い 🙂
エンディングも奇妙な終わり方なので、日本語で聞いてから、英語版を読む、またその逆でも面白いかもですね♪
YouTubeにも「さくらんぼ」「頭山」で落語がいくつかアップされています。

著者は横浜生まれのAllen Sayさん。1994年に『Grandfather’s Journey』でコールデコット賞も受賞しています。

そして、この本とは直接関係ないですが、「頭山」をちょっと現代風なイラストで表現したアニメを見つけました。このアニメーションは、アカデミー賞短編アニメーション部門にもノミネートされた作品だそうです。ちゃんと買って(借りて 笑)見てみたいなぁ。英語の字幕も出そうな感じです。

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