あっという間に年末になりました。来年の干支は「戌」。ということで、犬との友情を描いた2017年の新しい絵本をご紹介 🙂

Stay: A Girl, a Dog, a Bucket List
ハードカバー – 2017/7/18 Kate Klise (著),‎ M. Sarah Klise (イラスト) amazon.co.jp



「Stay   A Girl, a Dog, a Bucket List」と題されたこの絵本。

「Bucket List」とは、死ぬまでにやりたいことを書き出したリストのことで、棺桶リストなんて言われたりもするらしい。

Bucket =バケツです。

なぜ「バケツリスト」なのかと調べていたら、ちょっと暗い話になりますが、バケツの上に乗って縄に首をかけ、バケツを蹴り飛ばすと自殺する、というところから、「バケツ」と「死」が関連付いているようで、「kick the bucket」で「死ぬ、くたばる」という慣用句もあります。ということで、そんなところから、bucket list=「死ぬまでにやりたい事リスト」になるんだそう。

そういえば、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが出演した、死ぬ前にやり残したことを実現するために二人で冒険する映画「最高の人生の見つけ方」の原題も「Bucket List」ですね。

ということで、話がズレましたが、この絵本では、アストリッドという女の子が赤ちゃんの時から一緒にいる犬のイーライが、気が付いたら年老いていて、年寄りになりすぎる前に一緒にいろいろやろうよ!とアストリッドがイーライとのやりたいことリストを作ってくれるお話です。

アストリッドが生まれた時にはもう家に住んでいたイーライ。
1年に6才、7才年を取るので、アストリッドが大きくなって物心ついたころには、たいぶ年老いて、歩くのもゆっくりになっていました。

Eli, have you ever been down a slide? You really should before you get too old.

イーライ、すべり台下りたことある?おじいちゃんになる前にやってみたほうがいいよ!

と、アストリッドは太陽にあたって暖かい滑り台をイーライと一緒に滑ります。

そして、一緒に自転車に乗ったり、図書館で犬の本を読んであげたり、映画を見に行ったり(特別に入館許可をもらったんだって)、星空の下で一緒に眠ったり、、、たくさん楽しいことをして過ごします。

「Bucket List」とは言いつつも、アストリッドはきっとまだ小学生ぐらいだろうし、全て「before you get too old」=おじいちゃん犬になりすぎる前にね!と言っているのを考えると、いつか死んでしまうということまで意識できていないのではないかと私は思うのです。けれど、いつか来る日のことを考えると、読んでいてより一層切なくなってしまう。。。

最後には、イーライは足が痛くて公園にも歩いて行けなくなってしまい…

Is there anything else you want to do before you get too old? Anything at all?

おじいちゃんになる前に他に何かやっておきたいことはない?なんでもいいよ?

アストリッドは声を掛けますが、イーライの答えは「just this」

そう、アストリッドと一緒にいるだけで良いのです。

Being with Astrid was the only thing left on Eli’s bucket list.
It was the only thing that had ever been Eli’s bucket list.

イーライのやりたいことリストに残っていたのは「アストリッドと一緒にいること」だけ。
むしろ、それだけがイーライのやりたいことリストに挙がっていたことなのでした。

アストリッドがBucket List作ってくれて、一緒にいろいろできて楽しかっただろうけど、本当は一緒にいるだけで十分嬉しかったんですね。

ちょっと切ないけれど、愛する人と一緒にいられることが何よりの幸せだよね、ということを教えてくれる絵本になっています。
いつか読んであげたいなぁ。

▼YouTubeで公開されている動画をご参考までに…。

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