11月3日に、The New York Timesが選ぶ
「Best Illustrated Children’s Books of 2016」が発表されました。
白と黒の配色が余計に赤を引き立たせたイラストで、ひと際目を引くこの作品。
表紙の表情を見ると、どうやら大人しくナイーブな赤ずきんちゃんではない…ような!?
ペーパーバック – 2017/6/15 Bethan Woollvin(著) amazon.co.jp
最初は定番通り、
赤ずきんちゃんは、お母さんから頼まれ、
おばあちゃん家に向かいます。
が、その途中、
she met a wolf.
“Where are you going?” he growled(growl:うなる).
Which might have scared some little girls.
But not this little girl.
この赤ずきんちゃんは、オオカミなんて怖くないらしい…!
オオカミの企みを事前に察知して、準備をしておばあちゃん家に向かい、
おばあちゃんに扮装したオオカミに向かって、定番のセリフで話しかけます。
Oh, Grandma! What big ears you have!
Oh, Grandma! What big eyes you have!
Oh, Grandma! What big TEETH you have!
でも、これ、全部驚いているフリ。
このページの赤ずきんちゃんの表情を是非見てほしい!
「私だまされないわよ~」という、飄々とした顔なんです(笑)
「フェミニズム版の赤ずきん」とレビューにあるように、
女性はか弱いもの、というような、作られた「女らしさ」のイメージとは
違う赤ずきんちゃんが描かれています。
だって…
終盤で、赤ずきんちゃんが手にしているのは、斧で…
最後、おばあちゃん家を去る時、赤ずきんちゃん、オオカミの毛皮を被っているんです。
つまりオオカミは赤ずきんちゃんに… !!!
しかも、どうやらおばあちゃんは助け出されないらしく
また、おばあちゃんが食べられたのかを知ってか知らずか、
赤ずきんが悲しむ姿も出てこないようで、結構ダークなお話のよう。
小さなお子さんにはちょっと怖いかも?
最初に読む赤ずきんがコレだと、衝撃的だと思うので…
童話にもいろんなバージョンがある、ということを
楽しめる年齢になったら、読んであげたい絵本ですね 🙂
可愛いトレイラーはこちら 🙂
※参考
NOVEMBER 3, 2016The New York Times Best Illustrated Children’s Books of 2016
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