クマのような毛の生えた動物2匹がお互いに言い張ります。
「君が大きいんだよ、ほら見て、みんな僕みたいな大きさだよ」
「いや、君が小さいんだよ、だって、ほら、僕の仲間はみんなこの大きさだもの」
うーん、どっちなんだ?(笑)
この絵本に込められているメッセージとは…?

2015年のセオドア・スース・ガイゼル賞(ドクター・スース賞)受賞作品です。

You are Not Small
ハードカバー – 2014/9/4、 ペーパーバック – 2015/4/2 Anna Kang(著) Christopher Weyant(イラスト) amazon.co.jp

この赤い表紙はイギリス版かな?白い表紙がアメリカ版のはず。
(と言っても、簡単な単語しか出てこないので、綴りが違うということもなく中身は同じかと思うのですが…)

確かに、この表紙に出てくる茶色の動物に比べると、紫の動物は小さいんです。
(「fuzzy(短い柔毛で覆われた) creatures(生き物)」と書かれていて、クマのようでクマではない謎の動物 笑)
そして茶色の動物は、紫の動物に比べると確かに小さいんです。

だから、両方の言い分は、合ってると言えば合ってる。

けど、なぜ双方が納得できないかと言うと、
たぶん両方とも「自分たちが普通」と思ってるってことですよね。
だから、そっちが「大きい」「小さい」ってことになる。。。

でも、この論争の最中に、さらに大きい動物と、さらに小さい動物が突然現れて
そうしたら、お互いに「君たちは小さいけど、大きいんだね」
「あなたたちも、大きいけど、小さくもあるんだね」と納得することができます。

自分を基準にしたり、ひとつの物差しで物事を考えちゃいけないよ、と
とってもシンプルな絵本なのに、そんな深~いことを教えてくれます。


※本によってはハードカバー、ペーパーバック、ボードブック版や出版社などによって、内容が多少異なることがあります。

定番から最新まで、いろんな英語の絵本、英語教育に役立つ情報を続々紹介しています!
このサイトの更新情報はこちらから。

Comments are closed.

Post Navigation